TOP » お知らせ » これからのARを考える。(後編)

2011/12/15 - これからのARを考える。(後編)

これからのARを考える。(後編)

-ゲストトークセッション-

井口尊仁

<頓智ドット株式会社 取締役会長 兼 CMO>

朴正義

<株式会社バスキュール/バスキュール号 代表>

宮崎光弘

<株式会社アクシス 取締役/多摩美術大学情報デザイン学科 教授>

小林亜令

<KDDI株式会社 モバイルARアーキテクト>

トークセッションの後半では、登壇者たちがARに込めた夢や理想などを積極的に議論しています。

小林は「ARへの参加を考えるときに、かざすきっかけをどう作るかがとても大切。そのきっかけの発見を開発者のみなさんに期待したい」と呼びかけるとともに、朴氏が手掛けてきた事例の中にそのヒントがあるのでは?と投げかけます。
それに対し朴氏は、「生活に何かを普及させるためには、“いい体験”を積み重ねることが大切。きっかけ作りも大切だが“いい体験をしたな”と思わせるためにはどう体験が終わるのかも大切な要素。きっかけだけにとどまらず、出口をどう作るか、一連の体験をどうプランニングするかをいつも考えている。」と人を動かす企画のポイントを語っています。

ゲストトークセッション

続いて、井口氏、小林がARの未来について、思想や哲学にも触れながら持論を展開。
井口氏は「新セカイカメラのテーマは、見えるものを増やすことと、見たときの価値を上げる、というものです」と切り出し、その価値を作り出すために時間軸が大切になると提言。時間軸と場所をつなげ、人の「人生」を扱うことがARの未来となる、とフォトシェアリングアプリのアイディアやセカイカメラ開発のきっかけとなった哲学との出会いについても言及しています。
一方、小林は「はじめは、自分にとっての人生の縮図を覗くためのインターフェイスとしてARに着目した。そして人生の縮図に近いものが今はWEB上に存在している」と分析。 「そういった意味で、今はARについて現実をWEBの入口にするアクセス手段であり、インターフェイスとしてとらえている。ARの発展により“かざしやすい世界”が出来ていくように、アクセス手段が変わることでWEBが変化し、WEBが変化することで実空間が変わっていく。そういった現実とWEBの関係性の中に、ARが新しい変化を作り出すのではないか?」と期待を込めて語っています。

ゲストトークセッション

クリエイターとしてARをどのように使いこなしていくか、という宮崎氏の問いかけに対して、朴氏は「一番可能性を感じるのは入力デバイスのとしての機能。カメラを使った入力だからこそできることに可能性を感じている」「広告というか、人に見てもらいたいから存在しているサインなどは、ARの力でさらによくなるのは間違いない」と答えています。 また井口氏は「ARは曲者です。つい足してしまいがちですが、引き算をどんどんやった方がいい」と指摘。さらに「ARには "物派" と "人派" という二つの派閥があり、対立ではなく融合が大切だ」とも訴えます。

ゲストトークセッション

最後に、朴氏は日本で面白いことができるチャンスへの期待を、井口氏はクリエイターやエンジニアがARに挑戦する意義を、小林はAR普及のために障壁を取り払う努力を続けると宣言し、宮崎氏が「今日はARが日常に普通に使われていくための一歩目となるイベントでした。たぶんこれから、ARはこんなに変わったんだなと話されるようになるでしょう」と締めくくっています。

TOPへ戻る